「子育てママ塾」
         〔テーマ〕IQよりEQ(心の偏差値)              
 *平成31年度津田サッカークラブ育成会総会*
◆「情」(愛情、感情、情報)
 「情」を教えることは難しい、「情」は「感性」の問題。
 「感性」は親から子どもの心を潤(うるお)し揺り動かす伝承から生まれる。
  伝承とは母親の子守歌、童謡、童話を読む母親の※心音※から生まれるもので
  それが乏しいと攻撃的で声も大きく、しゃべる言葉も殺伐としてくる。
◆いじめ
 「いじめ」は人間の本能で「悪いことだ」とやめさせないと子どもは続ける。
  エスカレートし重大な事案に発展しやがて(自殺)へと取り返しのつかない事態に。
 *子どもの世界では「明日は我が身、いついじめられるか、、、」と不安な日々。
 「いじめ」は力のない、弱い者、ハンディのある者へ向かう。
 「いじめ」は心が貧しく感性が育っていない子どもが引き起こすことが多い。
 *昔のガキ大将の「これ以上はやらない」「弱いものは守る」のルールが崩壊。
  子ども同士で解決しょうとせず誰かのせいにし無関心を装い責任を取らない。
  強引な親や大人の介入により仲直りにしたと思えた安心したその裏の見えない所で
  より陰湿な「イジメ」へと発展するケースが多く質(たち)が悪い。
 ※子ども同士のケンカから仲直りする術がわからず真の友情を得る経験がない。
  今の子どもは友だちは多いが「親友」となると?友情の「情」とは、、、。
◆いい子
  まじめな子は弱音を吐かずに一人で悩みを抱え笑顔で我慢。
  いい子というレッテルを張られ「この子は大丈夫」と言われるがために苦しい。
◆家族団欒(だんらん)
  狭い我が家で1つのこたつに家族で入り1台をTVを見て笑っていた団欒が死語に。
  部屋が子どもに与えられ各自別々のスケジュール、別々の食事、ゲームにスマホ。
  同じ家にいて家族の実態がわからないホテル家族。これって家庭?
  近所のおじさん、おばさん、親戚のおじ、おば、めいなどとはほとんど疎遠。
◆心栄養、偏差値(EQ)
  体の栄養は「食事」で身につく。
  心の栄養は童謡、歌、アート、芸術、自然そして「愛情」で身につく。
  喜怒哀楽が出せ素直に泣け余計な我慢などせずにワクワクした思いで日を過ごし
  感性が豊かで自由に表現できる家庭の中で子どもはおおらかに育つ。
 「星が、夕日がきれい」「たんぽぽが、、、」と自然に触れながら母との散歩。
 「おかえり」とあたたかく包み込むような母の声に子どもは「ほっ」とする。
 「ありがとう」って頭をそっと撫でてくれる母の手の温もりに安らぎを覚える。
  戦い疲れてうまくいかず失敗する。時にはケンカをして怒られて落ち込む日々。
  そうして帰れば「おつかれーっ、お風呂入りぃ、ごはんできてるでぇ~」っと
  母の手料理、あったかいお風呂、おふとんが最高のおもてなし。
 「家っていいな~」傷ついた子どもを癒してくれる母の優しさが一番の薬。
◆子どもに求めるもの
 親の誰もが子どもには「幸せになってほしい」と願うもの。
 だがこれが曲者(くせもの)。親は常に子どもに「何か」願いを求めていく。
 元気で学校に行ってほしい。勉強して進学校へ。安定した生活ができるいい会社に。
 サッカーではレギュラーに。人を押し退けても、前へ出ろ、負けるな!と。
 自分ができなかったと親の理想、夢を子どもに託す。
 過度の要求と他の子どもと比較をして子どもにプレッシャーをかけ追い込んでいく。

※「私の子に生まれてくれてありがとう!!」とわが子との奇跡の出会いを忘れて、、
 天使だった子どもに文句と愚痴の日々にならないように。