スポーツクラブエストレラ
              平成30年度<最終回>
                「子育て塾」
*急激に変化する世の中
 自分の子として我が家に産まれて来てくれて感謝。
 泣いては気になり笑ってはこちらも笑顔になり、ハイハイした、立った、
 歩いた日にはまさに感動でしたね。子どもは日々成長します。
 子どもの頃の一日はゆったり長かったですね。
 しかし歳を取ると一日が過ぎるのはメチャクチャ早いです。
  そして今の社会や生活はもの凄いスピードで変化し進んでます。
 早いためたくさん大事なことを見落としているかも知れません。
 いつか早くしないといけない時期はまちがいなくやってくるので
 子どものうちは「らくだ」のように〔コブ〕に食べ物(栄養)を入れてあげて
 寄り道をしながらいろんな体験を子ども自身が〔コブ〕に取り込んでいく。
 疲れた時や心が傷ついたら休んでいい。、あくせくせずゆったり、ゆっくりと
 おおらかにスケールの大きな子どもに成長してほしいものです。

*スポーツは「遊び」
  高校サッカーから離れ(退職して)3年。
 原点である少年サッカー現場に戻り新たな「気づき」を発見しています。
 サッカーやスポーツは元々「遊び」から発祥。
 「遊び」は楽しいもの。楽しいから続けられる。続けるからうまくなる。
 うまくなるともっとうまくなりたいとイキイキしながらやります。
 そうなるとモチベーション(やる気)を起こす指導はいりません。
 この歳になって「あ~これが指導なんだなぁ~、、、」と学び直しています。

*「個育て(十人十色)」
 勝利第一主義(勝利を追求)で指導すれば子どもから笑顔は消えます。
 人間の数だけ「色」があります。子どもも「個性」があり一人の人間です。
 大人は指導や躾けと称して「枠」に入れ自分色に染めようとします。
 「枠」に入らない、思いとおりにならないと排除しようとします。
 そんな大人(指導者)と出会った子どもの将来どうなるんでしょう?
 「気にいらない」という大人の感情だけで〔宝物〕が消えていきます。

*子どもの指導は年代によって
 ・低年齢ほど考える〔意識〕より〔感覚〕を大事にして行動させる。
 大人は「遊び心」を持って「本気」で子どもに寄り添うことが大切。
 子どもはすぐ「どうしたらいい?」と聞いてくるが自主性を育てるためには
 気づくまで子ども自身が考えて動くまで待つことです(教育は我慢)
 ・半成人式(10歳)~ゴールデンエイジには
 やったことに責任(自己責任)を取り始める年代でもあります。
 ですがあまり責任を深く追い詰めすぎず、少し逃げ場を与えつつ、早く切り替えて
 次へ前へ進ませることも大切です。
 失敗やミスを恐れないチャレンジ精神を身につけておくことが重要です。
 子どもと未来を語り子どもの「夢」に大人も乗っかっていきたいものですね。

*信頼関係構築にはまず聞く(聴く)
 子どもを愛しているとか大事にすることは「認める」ことです。
 「認める」とは子どもの話を聞く(聴く)ことから始まります。
 会話はキャッチボールでピッチボールとは言いません。
 相手にボールを投げよう(話す)とするならまずはキャッチ(聞く)
 しないと自分の所にボールは来ません。
 子どもは話を聞いてもらって初めて「認めてもらった」と感じます。
 話の内容は中身はその次です。
 「聞いてもらえた=分かってもらえた」と感じた子どもは信頼できる大人が
 そばにいるだけで安心して自分の意志で自分の足で歩み始めます。

※子どもの話を100%聞けたら子どもの悩みはほとんど解決します。
 指示、指導、アドバイスはいりません。
 100%に到達していないと気づいたら、どうしたら100%聞き出せるか?
 こちら側が聴き方を工夫し考えて何度も何度も聞いてあげることです。
 100%聞けたかどうかは、子ども自身で答えをだし動くかが決め手です。