たるさんの部屋 (令和4年・春・第1号)
○3月末の卒団式は28名が旅立ちました。
「涙のお別れ」ができたのは親、子、指導者が一体となり続けてきたからです。
一方で新年度が始まり津田も48年めを迎えます。
こんなに長く続けたのは私の夢を共に歩んでくれている「つながり」である
教え子たちの支えの賜物であり「感謝」しかありません。
卒団した子たちも「つながり」共に夢を追いかけることができますように、、、
○48年の指導暦から気づくこと、、、、
親やコ-チの期待に応えようするあまり押しつぶされそうな少年や
自分の弱さから抜け出そうともがき苦しむ高校生を多くみました。
その子たちの共通点はまじめで我慢強いがうまく表現できないところがあります。
その子たちも今40歳半ば~60歳手前になり生き方に苦しんでいます。
<昭和は遠くになりにけり>の時代を象徴するかの大人、親、教師のパワハラに
近い躾け、指導で「男は黙ってやれ、耐えろ!」と教え込まれてきた。
朝早くから夜遅くまで入社したら退職までと仕事に縛られ猛烈社員として
会社に尽くす者こそが「美徳」と昭和の上司から刷り込まれる。
家庭や自分の余暇を楽しんだり将来も考える余裕もなく日は過ぎていく。
高校時代の「部活」も同様で、その「理不尽さ」にあまり抵抗がないのが悲しい。
だがここ20年。世の中は現代の社会や若者の生き方、価値観は大きく一変。
入社時には熱い思いがあり仕事にも勢いがあったがいつの間にか中年となり
苦手なSNSが主となり対面でのコミュニケ-ションが取れなくなってきた。
若者たちは自分の時間や権利を主張、ノ-残業を理由に付き合いが悪くなってくる。
昔話で居場所があった歓送迎会、飲み会や慰安旅行などがもなくなりつつあり
「うざい、きもい、自慢話の長いおっさん」扱いにされ生き辛くなってきた。
○昭和後期育ちの者(教え子)たちへ
むりするな。職場や会社に居場所を求めず自分のために生きていこう。
部下の行動や言動も受け入れ自分が困れば意地を張らず「できない、ムリだ」と
助けを求めるよう。それは恥ずかしいことではなくそうすることで
今まで言えずに我慢し悩んでいた若者たちや女性たちも、そして最も大切な
家族さえも楽(らく)になり互いに言いたいことが言えるはず。
頑固なプライドを捨て考え方を「変えよう」きっと人は変われるはず。
○(時代の変化を受け)ここ数年津田が導入していることは、、、
◆キンダ-(幼児)少年低学年、障がい者サッカ-指導からの学んだことは
子どもが自由に楽しめるように指導することです。
自分で考えてやる(ので)楽しい(ので)続けられる(ので)うまくなる。
特に(幼児、低学年)には「頑張れ、我慢してやれ!」と追い込むより
「ミスしていいよ、緊張してあたりまえだよ、あがっても大丈夫」
「弱くないはないよ、優しいんだよ」苦しくなったら「助けてぇ~」と呼んで。
「いっぱい失敗してOK」「さぁ、つぎやろう」と笑って送り出し
「できたね、うまい、いいねぇ~」とほめ言葉が溢れるピッチにと心掛けています。