たるさんの部屋
(久しぶり)昭和の良き匂い

今回は「出会った生徒」ではなく、お話していて久しぶりにワクワクする
昭和の良き匂いがプンプンとする同世代(同年代)人物お二人を紹介します。

学生(日体大)時代。健さん(高倉)文太さん(菅原)を観て映画館を出ると
なぜか?背筋が伸び「正義」「義理や人情」が生まれ「男」になれる瞬間でした。
昭和40年半ば。世はまだ暗い時代でしたが戦後復興の兆しも見え将来が明るく
希望が持てそうな時代でもありました。
大学で出会い、同じ職(教員)に就いたすごい同志(F)と出会い今もつながっています。
当時は学校紛争がまだ色濃く残る難しい教育界でした。
(F)とは「生徒中心」に考え、共に悩み、時には体制に歯向かったものでした。
教育について夜を徹して語り、それを形にし行動し実践した大親友です。
私は(F)を人生で只一人尊敬ができ、教師としても「師匠」であると思っています。
退職後も共に進むべき道は変わらず未来の子どものために「夢」に向かってます。

ここからは失礼であり、該当の職業に関わる人々にはたいへん申し訳ない
文章ですが、どうかお許しいただき本音を書かせてもらいます。

私の嫌いな体質はお役所仕事。行政。教師を含めた公務員です。
「慣例に従い」「前例がない」「それは無理」という言葉が飛び交う職場。
やれるやろ!!」「ただやるか?やらないか?」だけでしょ。と言いたい。
上の顔色を見る。会議のための資料やデータ作りに時間を割き、つねに机上の空論。
面倒な問題が起これば逃げ、社会や生徒側や保護者、他の部署のせいにする。
教師(公務員)は現場主義。生徒といてナンボ、グランドに立ってナンボです。
起きた事はメモして整理。生徒との交換ノートで情報を得て互いに信頼関係を構築。
眠れないほど悩み、考えては書き、書いては消し、、、、。決めたら「やる!
(30歳台はほぼ3、4時間睡眠。その結果は死に直面する難病になったが、、)
人間相手だから予定や計画通りいかずハプニングだらけ。ほぼうまくはいかない。
だからおもしろい。うまくいかないからこそ悩み、考え、工夫するものです。
意味なく、何をするかわからないのが生徒。それが子どもなんです。
子どもをバカにしてはいけません。子どもは(損得抜きの)「純粋」だからです。
「純粋」だからこそ全力で真っ正面からぶつかれば受け入れてくれます。
いろんな生徒が(私と同じ匂いが)いるから学校っておもしろいんです。
停学が解除した自分のクラスかクラブの生徒とは、うちで一晩過ごします。
一緒に食事をして時には泊まり起こした事件の背景や家庭環境、友人関係を把握、
「今後はどうするか?」本音を聞かないことには「謹慎解除」とはいえないんです。
こんな私が無事?(クビにならず処分も受けず)退職できたのが不思議です。

6月ある日。グランド、自然パーク建設「地鎮祭」出席の依頼で地元、地域を
回っている時にCゴルフ場のA社長と出会いました。
大親友に出会った以降、団塊世代ではいい人物に会えないまま時が過ぎていました。
久しぶりにA社長は同年代、同期で「男気(おとこぎ)」の匂いがしました。
だがA社長は元役所の局長クラス人物で私の大嫌いな職業の方。
最初は??、、(すみません私の悪いところで先入観、固定観念でみてしまう)
だが話出し出すとおもしろい。挨拶かねて30分面会の約束が、、、なんと2時間。
どんどん二人の間での「人のつながり」が広がる。卒業生の驚きの話から
姫路の浜手育ちから、生い立ち、しがらみまで。話は尽きない。
A社長の市民のために敢えて嫌われ役の仕事を引受けやろうとする心意気がいい。
人に押しつける前に自ら先に身を切る「改革断行」(世の政治家よ、よく聞け!)
初めて会った私にA社長がぜひ紹介したいと人がいると。この社長の紹介なら、、。

 

その人なりは行政の元ナンバー2。姫路市まちづくり振興機構のトップN氏。
A社長の紹介なのでお役所仕事の「先入観」でみることだけはよそうと、、、。
約30分の面会時間。会ってほんの5~6分。A社長が言われたように「いい男」
N氏の心の裏側がわかり読める。互いに同じ感覚で響き匂う、腹立ちまで同じ。
乾いたスポンジの如く吸収して私の中へ話が入ってくる。
初めて会った気がしない。
固いイメージの行政トップがこんなに人間臭く、昭和(任侠)の匂いが。
体育会系。今や死語となりつつある「辛抱、忍耐、我慢」と「根性」をベースに
「やったらんかぇ!やってみなわかるかい!」という「魂」の持ち主。
互いに交わす言葉は「もっと早く出会いたかったなぁ」
でも、今なんです。これからなんです。
N氏とポジションこそ違いますが私は現場で残る人生
「夢のある姫路のまちづくり」のために一緒にやっていきたいと思いました。
2時にお会いして帰る時は〔あっ〕という間に時は5時になっていました。
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◆姫路市まちづくり振興機構のメールシステムによって送信された文です。
・・件名ー   C理事長からのメッセージ

<情熱と信念>
先日、久しぶりに「情熱と信念」を持った人物の訪問を受けた。
NPO法人「スポーツクラブ・エストレラ」のT氏である。
聞くところによると23歳で少年サッカーチームを立ち上げ、F高校やK高校の
教師時代には想像を絶する熱血指導で「Jリーガーや日本代表」まで育てた人物で
ある。感動したのはサッカー経験のない彼が常に講習に参加し積極的に先輩から
指導を仰ぎながらスキルアップしレベルの低い姫路地区から「全国出場」の目標を
かかげついに「アマチュア日本一」を実現したことにある。

また現在は「禍」あってペースメーカーを埋め込みながらもNPO法人を仲間と
立ち上げ大塩地区を拠点に「大きな夢」に向かって歩み続けていることである。
65歳になった現在、監督時代に培ったネットワークなどにより行政に頼らず
自力で「toto(サッカーくじ)」から助成を受けてグランド整備を始めている
と聞いた。その行動力たるや姫路市にとってもサッカー界にとっても貴重な人財
あると思う。
その熱い思いをぜひ姫路市長の前で語ってほしいと願い先週機会を作らせてもらった。
今後、姫路市と「スポーツクラブ・エストレラ」の「隙間」を埋める必要があれば
当機構も積極的に関わっていきたい。

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「裏話」
市長に面会前にN氏に事前に会って打ち合わせをお願いしたところ。
N氏:「そんなことを気にするなんて樽本さんらしくない。
この前私に話したとおり熱い思いと信念を市長に話せばいい」
「樽本さんの熱い思いが気にいって市長とコンタクト取ったのだから。。。
夢、ビジョンを思いのまま語ればいい」と。

ありがたい言葉です。

15年間一緒にやってきたエストレラの仲間の「夢の思い」を「魂込めて」
姫路市長に語ってきました。